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長谷川金網株式会社 様

BESTホームページユーザー事例
金網の加工技術をHPで発信し 新たな顧客を掘り起こす


長谷川金網株式会社様

名古屋市にある長谷川金網株式会社は、創業以来65年にわたり金網の製造・加工を手掛ける金網のエキスパートだ。

付加価値の高い特殊加工を武器に、顧客のニーズに合わせた金網製品を受注生産し、需要開拓に取り組んでいる。その生産工程はまさに“匠の技”。

いかなる要求にも応えることができる。3代目である長谷川正己社長、顧問税理士の宇野邦規氏に話を聞いた。


金網加工品を1個から受注生産

──どのような金網を製造されているのですか。


長谷川 金網といっても素材や種類は多種多様です。当社では、昔ながらの焼き網、鶏舎から、採石用振動ふるい、工業用フィルター、ワイヤーネットコンベアーベルト、洗浄カゴまで様々な用途の金網加工を手掛けています。中でも、名古屋という土地柄、オイルフィルターなどの自動車部品に使われるものが特に多いです。今伸びているのは金網を袋状に加工したマフラーカバーで、車がコンビナートに入る際に取り付ける引火防止装置として需要が高まっています。


金網加工品を1個から受注生産
金網加工品を1個から受注生産

──強みは何でしょう。


長谷川 特殊加工に力を入れている点です。お客さまの要望に応じて、ベテランの職人がスポット溶接・アルゴン溶接で加工を施し、どんな金網製品でも作り上げます。例えば、爬虫類用の組立式の特殊な檻、美容室のカーラー用洗浄カゴなど、様々な業種から依頼があります。大半が個別受注生産で、1個から注文いただけます。手作業が多いため大量生産はできませんが、市販されていない、丈夫で高品質な製品を提供できます。試作品の出来映えに満足いただき、追加発注につながるケースも多くあります。


──取引先はどのように開拓されていますか。


長谷川 昔は既存のお客さまを回って既製品の注文を取っていましたが、現在はインターネットで新規のお客さまを開拓することに注力しています。近隣の金網業者でホームページ(以下HP)を開設しているところは数社しかなく、「名古屋 金網」で検索すると、当社のHPが一番に表示されるのも大きな強みです。そこからの問い合わせに対して、いかに素早く見積もりを出すか、試作品などでお客さまのニーズに応えられるかで勝負しています。


金網加工品を1個から受注生産


100件以上の新規顧客獲得

──BESTホームページ(TKC会員事務所の関与先企業のみ利用可能)を導入された理由を教えてください。


長谷川 電話帳広告に費用をかけても思ったほど効果がありませんでした。より安くかつ効果的な広告ツールとして、宇野先生からHPの開設をご提案いただき、導入しました。最もこだわった点は、できるだけ写真を多く載せること。主力製品やこれまでに製作した加工品の写真を、カテゴリごとに一覧で見られるようにしています。ご覧になった方から「見やすい」とよく言われますし、「これに似た製品を作ってもらえないか」という問い合わせをいただくこともあります。


──反響はいかがでしょう。


長谷川 毎月10件ほど新規の問い合わせがあり、これまでに100件以上のお客さまの獲得につながっています。それまでは県内の工業地帯のお客さまが中心でしたが、東京、大阪、九州までエリアが格段に広がりました。さらに、芸大生から卒業作品を展示するための金網製作を依頼いただくなど、想定していなかった個人の方からも引き合いがあり、予想以上の大きな効果を実感しています。


──今後の方針は?


長谷川 HPからの売上も当然期待していますが、多くの方に当社を知っていただき、接点を増やすことにより意義を感じています。 一般の方には金網屋という商売自体あまり認知されていません。ホームセンターに置いていない製品が欲しい時、HPを見て金網のことや当社について知っていただき、間口をどんどん広げていって、長谷川金網に頼めば何でも解決してくれる、そう思っていただける存在になるのが目標です。


100件以上の新規顧客獲得

──宇野先生は、中小企業のウェブ活用についてどのようにお考えですか?


宇野 どんなことでもインターネットで調べる今の時代、電話帳広告よりもHPです。企業として信頼してもらうためにもHPが必要だと思い、TKC経由で安心できるBESTホームページをご紹介しました。HPを開設されてから金網の加工という特殊性・専門性が認知され、驚くほど多くの引き合いがあり、お客さまを増やされています。金網は様々な用途で使われており、大きな可能性を秘めています。社長の顔や工場で作業している様子を掲載するなど積極的な情報発信を行い、顧客への訴求力をさらに高めてほしいですね。